抄録
過去の海嶺拡大軸付近が大陸に乗り上げたと考えられるオフィオライトを対象として今回研究を行なった。特に、世界中のオフィオライトのなかでも規模の大きさ、層序が乱されていない、鉱山が古くから稼働していたといった観点から、オマーンとキプロストルードスオフィオライトにおける海洋地殻の変質と鉱床との関係を研究した。これまで、鉱床を形成する重金属は海底下2Km位までのドレライトから供給されたと考えられているが、今回の結果はそれより深部に存在している斑れい岩からもかなりの量の重金属が供給されたことを示しており、鉱床の形成に海洋地殻深部の変質も重要な役割を果たしていることが明らかとなった。