抄録
地球のコア‐マントル境界における物質の挙動を明らかにすることは、地球の形成、進化やそのメカニズムを明らかにする上で必要不可欠である。なかでも希ガスは化学的に不活性であることから、その振る舞いは物理的な制約のみを受けるので、比較的容易にそのメカニズムを考える事ができる。 高圧下での希ガスの振る舞いについては、これまでもいくつか実験が成されているが、コア‐マントル境界付近に相当する温度・圧力下での再現実験は少ない。そこで、今回は東京大学物性研究所八木研究室の協力の下、レーザー加熱式ダイアモンドアンビルセルを用いて、高圧下でのアルゴン雰囲気下で、珪酸塩メルトの溶融実験を行った。回収した試料は磁場型質量分析計でAr量を測定し、これを珪酸塩メルトに対するAr溶解度とする。