日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 1P35
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課題講演-2 環境地球化学の新手法・新指標
樹脂酸のタイヤ摩耗粉塵指標としての有用性の検討
森 美佳熊田 英峰高宮 渉平都筑 幹夫内田 達也
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抄録
タイヤ中には、発がん性の多環芳香族炭化水素、変異原性の疑われるデヒドロアビエチン酸等が含まれ、タイヤゴム成分と呼吸器疾患の関連も指摘されている。タイヤは、摩耗によって環境中に放出されるので、これら化合物やタイヤ粉塵自体の定量的把握が重要となっている。従って、これらを知るためのトレーサーの存在が重要となってくる。タイヤ原料の一種である不均化ロジンは、樹脂酸を化学的に反応させて得られるもので、天然由来のものとは異なる樹脂酸を含むと期待される。本研究では、不均化ロジン, タイヤゴムを分析し、人為起源樹脂酸類として、ジヒドロイソピマル酸,ジヒドロアビエチン酸,ジヒドロピマル酸を同定した。また、都市域のエアロゾルや路上粉塵からもこれらの化合物が検出された。講演では、これら3つの人為起源の樹脂酸の環境中の分布、組成の比較によって、タイヤ摩耗粉塵指標としての有用性を検討する。
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© 2006 日本地球化学会
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