抄録
炭酸塩中の希土類元素は、炭酸塩の生成環境、その後の地球化学的変化に関する情報を保持している可能性がある。本研究では、熱水条件で炭酸塩が溶液中の陽イオンと交換反応し、他の炭酸塩に変化する過程(例:カルサイト→ストロンチアナイト)における炭酸塩鉱物と水溶液間の希土類元素分配挙動を実験的に検討した。カルサイトを塩化ストロンチウム溶液で反応させたところ、ストロンチアナイトに85%程度変化した。この実験で、得られた希土類元素の分配係数をほぼ同様の実験でマグネサイトに変化した試料の分配係数と比較する。