抄録
アジア大陸起源の大気汚染物質の太平洋上への流出とその変質、影響を探るため、沖縄本島辺戸岬および小笠原父島において大気エアロゾルの観測を実施した。清浄地域における大気エアロゾルの主要成分であるSO42-を測定する際の時間分解能は、かつてはフィルターサンブリングによる1日~1週間程度であったが、Aerosol Mass Spectormeter (AMS)やSulfate Particulate Analyzer (SPA)といった新たな測定機器の導入によって実時間での観測が可能となり、個々の輸送イベントによる物質輸送をトレースすることができるようになった。本報では、2005~2006年冬期を対象として、両島での観測結果について比較するとともに、SO42-の粒径分布に関してAMSと低圧カスケードインパクターによる測定結果についても比較する。