抄録
約8.5億年前の中央オーストラリア、Bitter Spritngs Formationから産出された黒色チャート中の微化石は3次元的に構造が保存されており、光学顕微鏡による形態観察からシアノバクテリアの化石と同定されている。また、顕微赤外分光法による分析から、Bitter Springs微化石を構成する有機物中に鎖状炭化水素のC-H結合や芳香族のC-C結合が存在することが示唆されている。本研究では、Bitter Springs微化石から検出された有機物の起源を調べるために、現生のシアノバクテリアの珪化・加熱実験を行い、シアノバクテリア細胞中の有機物の加熱変化を顕微赤外分光法で調べた。