日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 3B01
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生物
鎌倉古人骨のストロンチウム同位体比
南 雅代中村 俊夫
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抄録
鎌倉市には多くの遺跡が存在し、これまでに大量の中世人骨が発掘されていることから、中世都市鎌倉の埋葬地として使用されたと考えられている。人骨の埋葬形態は遺跡間、また同一遺跡内の各墓坑内間においても単体葬、頭蓋骨集積葬、人骨獣骨混合葬といったように異なっていることから、身分の差による違いや、疫病や災害・戦による大量死と自然死の違い、土着民か否かという違いなどが指摘されている。そこで本研究においては、この違いの原因を明らかにするために、由比ヶ浜南遺跡、中世集団墓地遺跡から出土した人骨の14C年代、炭素・窒素同位体比を測定するとともに87Sr/86Sr同位体比を測定し、年代、食性、土着性の点において遺跡、埋葬形態の異なる人骨に違いがみられるかどうかを調べた。講演においては、87Sr/86Sr同位体比から得られる結果について主に報告する。
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© 2006 日本地球化学会
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