抄録
地球深部における相対的に脱ガスされていない部分の存在につぃては、これまで中央海嶺玄武岩と海洋島玄武岩における希ガス同位体比の系統的な違いなどから、後者のマグマ源がそれに相当する部分であることが論じられてきた。しかしHe量などに関しては、地上に噴出した岩石・鉱物でみる限り後者は必ずしも多くない。しかし講演者らの研究から、キンバーライトも海洋島玄武岩と同様のマグマ源に由来し、しかも希ガスを含めた揮発性元素量も多いことが示された。またその噴出形態からキンバーライトは海洋島玄武岩よりマグマ源の化学的状態をより保持しており、従来考えられていたよりも還元的環境にある可能性を示唆している。