抄録
チャートなどの珪質堆積岩のRb-Sr年代が持つ意味については既存の化石年代との対比から様々な考察がなされてきた。本研究では、Sr同位体の平衡状態の確証に重点を置いた。厚さ10cmの単一層内のPとCaとの相関プロットの傾きとapatite(Ca‹SUB›5‹/SUB›(PO‹SUB›4‹/SUB›)‹SUB›3‹/SUB›(F,Cl,OH))の傾きが一致し、チャートのPとCaはapatite中に存在する。また、リン酸塩で形成されているコノドントは堆積当時の海水のSr同位体比をしめすはずであるが、コノドントのSr同位体比は海水の同位体比より高い。これは、堆積中または続成作用中にコノドントと他の成分のSrが平衡に達したことを示す。