抄録
現在地球環境の急激な変化の中で、乾燥地域はその環境変化が鋭敏に起こっていると考えられる。乾燥地域に位置する中央アジア・カザフスタン(北東地域)において100地点以上から河川水、地下水、湧水、湖水を採取し、主要溶存成分および安定同位体比(δD,δ18O,δ34S)をウラン同位体と共に測定した。地下水は主にNa・Ca‐HCO3型であり、δD及びδ18Oはイリティッシュ川よりも小さく、イリティッシュ川を涵養源とする単純な地下水流動系とは異なることが明らかとなった。一方、海水の数倍に達するU濃度が地下水・湖水で随所に見出され、また234U/238U放射能比も1.8を中心に比較的高い同位体比を示した。以上のことから、本発表ではこれらの陸水の成因について考察する。