日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1F17 18-11
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土壌・陸域生態系の物質循環
高標高山岳域における大気沈着窒素、植物、地衣類、サルの 低い窒素安定同位体比
*楊 宗興中下 留美子北澤 陽子深山 景亮宮本 侑泉山 茂之
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抄録
大気沈着窒素の安定同位体比の測定が欧米、わが国で行われているが、その値の変動に、これまであまり明確な説明が与えられていない。従来測定のない森林限界を越えるような高標高山岳域での窒素沈着物の測定を実施した結果、大気沈着物として負荷されるNO(SUB>3(SUP>-が、山麓ならびに都市近郊域に対して有意に低い窒素安定同位体比をもつことが観察された。さらに、そこに生息する植物、地衣類、サルも、低標高域に比べ有意に低い窒素安定同位体比を示すことが見出された。
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© 2008 日本地球化学会
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