日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1P19 18-P05
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土壌・陸域生態系の物質循環
酸性雨被害が見られる地域における土壌の元素分布と酸中和能との関連性
*高橋 麻子小豆川 勝見松尾 基之
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抄録

世界各地で酸性雨被害が報告されており、日本国内においても栃木県・群馬県境の金精峠ならびに神奈川県大山などで酸性雨被害が見られる。しかしながら、日本においては欧州と同程度の酸性雨が観測されているにもかかわらず、その被害はさほど顕著ではない。その原因の一つとして、日本の土壌が欧米諸国の土壌と比較して、酸性雨に対する緩衝能、すなわち酸中和能(ANC; Acid Neutralization Capacity)が大きいことが挙げられる。本研究では酸中和能に最も寄与する元素の詳細な挙動を解明するために金精峠の枯損域と非枯損域の土壌をそれぞれ鉛直方向に採取し、元素分析ならびにANCを測定することでその評価を試みた。

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© 2008 日本地球化学会
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