抄録
アーキアでは、GDGTのイソプレノイド鎖に五員環を持つものがある。この五員環の数は増殖時の温度が高いほど増大し、これを利用して古水温を推定できることが示されている。この時の五員環数と温度の関係は、平均表面海水温度のデータを用いるか、迫{実験で求めるかしたものを用いているが、迫{中は温度を一定にしている。好熱好酸性アーキアSulfolobusの迫{中に温度を周期的に変動させ、短期的な温度変動が五員環数にどのような影響を与えるのかを調べた。その結果、迫{中に温度を周期的に変動させると、推定される温度は迫{中の温度の上限と下限の中間の値を示した。