スターダスト計画により回収された塵からコンドリュールと考えられる塵を6試料発見した。すべての試料は結晶質で火成岩的組織を示し、構成物質はMgに富むカンラン石、輝石、Al、Ca,Siに富むガラスである。一部の試料にFeNi金属、クロムスピネル、斜長石などが観察された。酸素同位体比は結晶粒子間の不均質が顕著で、CCAM線上に沿ってδ18Oで≠T0~+5‰まで広く分布し、炭素質コンドライトのコンドリュールの酸素同位体比の範囲と完全に重なることがわかった。したがって、彗星コンドリュールは、小惑星帯中央から外側部分に多く存在する炭素質コンドライトのコンドリュールと密接な成因関係があることがわかった。