日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 2C04 08-04
会議情報
火山ガス・火山性流体の挙動、火山活動のモニタリング
桜島、南岳火口及び昭和火口の火山噴煙中二酸化硫黄イメージング
*風早 竜之介森 俊哉
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
火山学・防災の観点から、火山噴煙を観測する事は重要である。火山ガスの組成及び放出量はマグマの活動・深部にあるマグマの量を反映しているため、噴火活動を理解する上で良い指標になる。火山ガスの主成分の一つである二酸化硫黄放出量の測定には紫外分光計が用いられてきた。だが、この機器では噴煙のごく一部の情報しか得られないため、噴煙全体を捉る事が難しい。この問題を解決する観測方法として、紫外線カメラを用いた観測方法が挙げられる。この方法を用いれば、秒単位の時間分解能で噴煙内の二酸化硫黄カラム量を視覚的に求める事が出来る。我々は、この観測装置を用いて2008年5月に桜島、南岳山頂火口・昭和火口から噴出する火山噴煙の観測を行った。今回は、この観測データを用いて南岳山頂火口・昭和火口からの二酸化硫黄放出量の差異について考察すると共に、桜島の活動と火山ガス放出量の短時間変化の関連性について議論する。
著者関連情報
© 2008 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top