抄録
天然の岩石の分析によると、カーボナタイトはケイ酸塩火山岩に比べてNbに富む(Wooley and Kempe, 1989 in Carbonatites, ed by Bell)。そもそもNbの重要な採掘場所はカーボナタイトなのだ。実は、まだ私たちは分析していないのだが、ケイ酸塩マグマと共存する炭酸塩マグマにNbがより濃集している可能性がある(仮定1)。もし、そうであるならば、以下のような妄想を描く: マントルウェッジにスラブから炭酸ガスと水が加わる。最初できるマグマは炭酸塩マグマで、それが系から分離すると(仮定2)、ケイ酸塩マグマはNbに欠乏する。炭酸塩マグマは3GPa(深さ90km)まではマグマとして存在できるが、上昇とともに結晶と炭酸ガスに分離する(Eggler 1975 Yearbook CIW)。このように、沈み込み帯でカーボナタイトは噴出できないが、ケイ酸塩マグマの化学組成に影響を与えていると考える。