抄録
本研究では高圧下におけるX線回折測定、及び密度汎関数計算を組み合わせ、圧力126 GPaまでのH2O高圧氷の体積変化、及び高圧相転移について調べた。高圧発生にはダイヤモンドアンビルセルを用い、X線回折測定には大型放射光施設SPring-8の高輝度X線を用いた。300 Kにおける等温圧縮実験の結果、本実験圧力範囲内(17-126 GPa)ではH2O高圧氷の酸素副格子は体心立方構造のままであるが、40 GPaと60 GPaにおいてその非圧縮率が急激に変化することがわかった。これら2度の非圧縮率の変化はそれぞれ、氷VII相から氷VII