日本地球化学会年会要旨集
2009年度日本地球化学会第56回年会講演要旨集
セッションID: 1A10 05-02
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現世の有機物、微生物、生態系の地球化学的動態と過去の生命史の解明
菱刈鉱山における微生物マットの生物地球化学的研究
*金子 雅紀石橋 純一郎平尾 真吾西澤 学宮崎 淳一奈良岡 浩高井 研
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抄録
菱刈金山の地下320 mには約70Cの温泉水が湧出する地点があり、そこから下流に向かって長さ7 mの温泉小川が形成されている。その小川には酸化鉄に覆われた膜状の微生物マットが形成されており、地下の熱水から供給される還元剤(硫化水素、アンモニア、水素、メタンなど)を酸素で酸化することでエネルギーを得る微生物群集が繁茂している。また、微生物群衆の組成は上流から下流に向かって変化しており、それに伴ってアンモニアや硝酸などの間隙水成分の増減が見られる。特に、上流の微生物マットでは、菱刈金山で新規に発見されたHot water crenarchaotic group (HWCG I and III)と呼ばれる未知のアーキアが優占している。これらのアーキアは環境遺伝子解析の手法から一酸化炭素を炭素源・エネルギー源とする非常に特異なアーキアであることが予想されているが、その実際は明らかになっていない。そこで本研究では無機、有機地球化学的手法をさらに用いて、HWCGを含め、この小川に生息する微生物の代謝活動を解明する。
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© 2009 日本地球化学会
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