日本地球化学会年会要旨集
2009年度日本地球化学会第56回年会講演要旨集
セッションID: 1A12 05-04
会議情報
現世の有機物、微生物、生態系の地球化学的動態と過去の生命史の解明
海底堆積物中の古細菌が生きている直接の証拠:13C-tracerによる海底現場培養405日
*高野 淑識
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
海底堆積物あるいは海底地殻に存在する原核生物は、「生きているのか、死んでいるのか」。その問いは、地球全体のバイオマスを推定する上で解決すべき根源的な問いである。古細菌を構成するバイオマーカー分子は、微生物の成育・増殖とともに新たに産生されるため、同位体トレーサー基質を取り込んだ場合、その代謝のシグナルは、微生物細胞やそれを構成するバイオマーカー分子に反映される。堆積物から古細菌の細胞のみを単離するのは困難なため、古細菌を構成するバイオマーカー分子を解析することで13C-基質の取込みや代謝の活性を評価できる。海底表層と堆積物浅層で同位体ラベルを使った現場培養実験を最大405日間行い、海底堆積物に棲む古細菌が「生きている」直接の証拠を得た。
著者関連情報
© 2009 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top