抄録
本研究の最終的な目的は、隕石が定常的に落下したか、ある時期に集中して落下したかを知り、隕石の落下数の時間変化をみることである。これまでに落下年代を求めることを目的に、南極やまとHED隕石について26Al含有量を測定した。しかし、隕石は大気圏突入時や地表面に衝突したときにいくつかに壊れることがある。従って、実際に隕石が落下した回数は採集された数よりもずっと少ないと考えられる。本研究では隕石が落下した数の時間変化をみることを最終目的としているので、落下年代を求めた隕石試料についてペアリングを行い、落下した回数を知る必要がある。ペアリングとは、本来一つの隕石として地球に突入したときに複数に壊れたもの同士を同定することである。ここでは47個の南極やまとHED隕石について、26Al含有量と新たに分析した主成分化学組成によるペアリングを行ったので、報告する。