日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 2C10 04-10
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南太平洋-パタゴニア地域の地球科学総合研究
長期観測型海底地震計を用いたチリ三重会合点付近における地震観測
*篠原 雅尚山田 知朗杉岡 裕子伊藤 亜妃ミラー マシュー一瀬 建日バタイユ クラウス岩森 光
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抄録
チリ三重会合点付近は現在の地球上で唯一海嶺沈み込みが起こっている海溝である。また、1960年のチリ地震の震源域南限は、ほぼチリ三重会合点に一致しており、プレートの固着度と破壊域の関係が着目される。このような観点から、我々はチリ三重会合点付近、タイタオ半島沖で、長期観測型海底地震計を用いた海底地震観測を行った。この海底地震観測の目的は、制御構造探査実験により、対象域の地殻構造を求めると共に、長期の海底地震観測から詳細な地震活動を明らかにすることである。さらには、トモグラフィー解析、レシーバ関数解析などにより、より深部の構造を求めることも目的である。この観測は、長期観測型海底地震計を用いることにより、長期にわたって多数の地震を観測し、結果の信頼性を向上させることが特徴である。本講演では、2009年から2010年にかけて行われた海底地震観測の概要と、予察的な結果について発表する。
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© 2010 日本地球化学会
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