抄録
私たちのグループは、地球低軌道 (400 km) を周回する国際宇宙ステーション(ISS)のきぼうの曝露部を利用して微生物の捕集実験を行う宇宙実験(たんぽぽ計画)を提案している。低密度エアロゲルを宇宙空間に一定期間曝露し、衝突する微粒子を捕集する。地上でエアロゲル表面と衝突トラックの顕微鏡観察を行った後、微粒子をエアロゲルから単離する。微粒子内もしくは微粒子に付着していると考えられる微生物のDNAを鋳型としてPolymerase chain reaction (PCR)で特定の遺伝子の増幅を試みる。増幅が認められたのであれば塩基配列を決定し、地上の生物と比較する事で種の同定を行う予定である。本研究では、捕集される微生物を検出するためのPCR法の確立する事を目的とする。模擬サンプルを用いて、捕集したサンプルを解析するための条件検討を行った結果を報告する。