抄録
海底下ではCO2還元/水素資化メタン生成菌の活動によりメタンが生成し、深度とともにその炭素同位体比は急激に増加して、一定の値に収束する。この変化は、半開放系でのCO2還元反応における溶存炭酸とメタンの間の同位体分別により説明できる。大量にメタンが生成した時の炭素同位体比は、供給される溶存炭酸の同位体比と、生成メタンに対するに供給炭素の割合にコントロールされる。国内水溶性天然ガスのメタンの炭素同位体比がおよそ-66パーミルに集中することから、時代やテクトニクスの異なる堆積盆において、同じようなシステムでメタン生成が進行したことが示唆される。