日本地球化学会年会要旨集
2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
セッションID: 3P02
会議情報
セッション8 陸域・土壌・水圏生態系の物質循環
東シベリア域インディギルカ川下流域における溶存有機物の分布特性
*山下 洋平鷹野 真也杉本 敦子岩花 剛Trofim Maximov
著者情報
キーワード: 東シベリア, 溶存有機物
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

北極圏における土壌から河川への溶存有機物流出メカニズムの現状およびその変動に関する知見は極めて限られている。本研究では東シベリアに位置し、比較的流域面積の小さなインディギルカ川における溶存有機物動態の現状の把握およびその将来の変動予測を行う事を目的に、まず始めに、インディギルカ川下流域の溶存有機物濃度・組成の分布パターンを評価した。試料採取は2010年7月にインディギルカ川下流域にて行い、溶存有機炭素(DOC)濃度、紫外可視吸収スペクトルおよび3次元励起蛍光スペクトルの測定を行った。その結果、湿地起源の溶存有機物は他起源のものに比べ、腐植様物質の組成は大きく変わらないものの、タンパク質様蛍光物質の存在割合が大きい事が示唆された。

著者関連情報
© 2011 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top