日本地球化学会年会要旨集
2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
セッションID: 3P52
会議情報
セッション19 固体地球化学(全般)
P-TIMS法による微小量ホウ素の高精度同位体比分析におけるグラファイト量最適値の定量的評価
*松岡 淳石川 剛志
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
ホウ素同位体比測定法のうち、Cs2BO2++イオンを用いるP-TIMS 法は高精度・高確度なデータが得られる手法であるが、アクチベーターとしてフィラメントに塗布するグラファイト量が測定に与える影響の定量的な検証は行われていない。筆者らは元素分析計を用いてグラファイトを定量し、測定中のホウ素同位体分別が十分小さく測定再現性も良好とするためには、グラファイトアクチベーター量を適量に管理する必要があることを明らかにした。元素分析計を用いたグラファイトの定量は簡便であるため、懸濁液調整時のグラファイト濃度および長期使用に伴う経時変化の把握が容易である。塗布するグラファイト量を最適量に保つことで、ホウ素同位体分析を安定的に高精度・高確度で行うことが可能であると考えられる。
著者関連情報
© 2011 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top