抄録
塩素安定同位体用いた研究報告は少ない.塩素安定同位体比については,TIMS,SIMS,およびIRMSの3つの質量分析計を用いた定量法がそれぞれ確立されているが,TIMS法およびSIMS法は分析値の確からしさが低い.そこで本研究では,連続フロー型IRMS法を利用し,より高感度かつ高精度な定量法の確立に取り組んでいる.これまでに,塩化メチル0.1nmol以上の分析において±0.1‰以内の繰り返し精度が確認されている.本研究で得た感度および精度であれば,流体包有物1粒での定量や数ppmのClを含む岩石試料を1mgのバルク試料量で定量が可能となると考えている.