主催: 日本地球化学会年会要旨集
近年、増加し続ける二酸化炭素に対して、その放出量削減の有効な手段としてCO?SUB?2?/SUB?の回収・貯留が注目されている。CCSに関する実験はノルウェーのSleipner(1996), アメリカのMGSC(2011)などのプロジェクトが行われてきたが、これらはCO?SUB?2?/SUB?の回収・貯留に焦点を当てており、CO?SUB?2?/SUB?の漏洩が生じた場合の海洋環境の影響に対する知見は少ない。英国で計画されたQICSプロジェクトでは、人工的に堆積物からCO?SUB?2?/SUB?を海水中に漏洩させて海洋生態系への影響を調査することを目的としており、CCSプロジェクトの中でもCO?SUB?2?/SUB?漏洩の環境影響を調査する世界中で最初の試みである。