抄録
利尻島において積雪内間隙二酸化炭素濃度(CO2)の測定を行い、傾度法により積雪表面からのCO2フラックスを評価した。みかけのCO2フラックスは、平均で0.27 ?mol m-2 s-1と評価された。積雪内間隙空気中のCO2濃度とCO2フラックスは、何度か急激に減少しながらも全体としては、春に向かって増加傾向を示した。CO2フラックスは、およそ8時間の時間差で気温と関係があることが示された。風によるポンピング効果を考慮すると、土壌からの平均フラックスは0.40 ?mol m-2 s-1であり、傾度法は33%フラックスを過小評価していた。積雪期間中に大気に放出される炭素は61.9 g C m-2であり、年間生態系呼吸の11%を占めると評価された。