主催: 日本地球化学会年会要旨集
地球上の窒素および水素同位体組成は、炭素を含む揮発性元素が小惑星と同じ宇宙化学的リザーバーからもたらされたことを示唆する。一方、ネオンの同位体組成から、地球深部のマントルには、太陽起源の揮発性元素が一部存在すると言われている。ホットスポット地域で採取された鉱物に含まれるネオン同位体組成は、宇宙塵に打ち込まれた太陽風起源のネオンとは異なり、原始太陽系星雲の組成を保っている。これらの証拠に加えて全地球の炭素/アルゴン比等をコンドライトと比較することで、地球の炭素および揮発性元素の起源を議論する。