日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3C20
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G13 海洋化学・大気水圏(全般)
連続流れ分析法を用いた海水中の溶存けい素の精密定量法の開発
*チョン 千香子三浦 勉日置 昭治
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抄録
 海水中の溶存けい素は、世界海洋循環実験計画(WOCE)等の世界的プロジェクトにおける重要な測定項目として、全球規模での観測が長年にわたって実施されている。当グループは、海洋分野の要望を受けて、栄養塩濃度の変動の検出に使用できる安定、均質かつ高精度でSI トレーサブルな認証値をもつ標準物質の開発を行うために、溶存けい素の認証値決定法の一つとして採用した連続流れ分析法の高精度化を目指した。
 同法の検量線には非直線性が見られる場合があるため、直線範囲を詳細に検討した。また、ベースラインに用いた人工海水による影響を検討し、ブランク起因の不確かさを見積もった。
 以上の検討から、栄養塩観測の精度・正確さの目標を十分に満たし、直線性が十分で海水成分に影響されない精密定量(相対合成標準不確かさ0.3 %)が可能になった。本成果を用いて世界最高精度のSIトレーサブルな海水組成栄養塩標準物質が供給される予定である。
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© 2013 日本地球化学会
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