日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3E04
会議情報

S2 初期地球と生命起源の地球化学
海底熱水噴出孔の熱水環境を模擬した反応装置と生命誕生に至る化学進化過程
*今井 栄一本多 元
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
生命誕生に至る化学進化過程が進行した場として海底熱水噴出孔近傍の熱水環境に着目し,その環境を模擬したフローリアクターを用いて化学進化過程の検証実験を行ってきた.修飾海水の採用や粘土鉱物の寄与などによるアミノ酸の重合促進や機能性分子の出現のための実験のさらなる進展を目的として,従来の装置を改良した新型フローリアクターを製作した.240℃から350℃に加熱された熱水は0℃の冷却槽で冷やされた低温チャンバー内の底部から上方向に噴出される.熱水の温度が300℃付近のときにグリシン2量体の生成量が最大となった.また低温チャンバー内に玄武岩を入れるとグリシン2量体の生成量が増大した.
著者関連情報
© 2013 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top