抄録
地層処分では,地表から地下への段階的な調査を行う.地表調査の段階で活断層や大規模な断層を排除し,その後,処分場としての対象岩盤となる母岩(Host rock)に対して,詳細なサイト特性調査を行うこととなる.その際,地表調査で確認できなかった小規模断層まで排除することは不可能である.したがってHost rockの性能を適切に評価するためには,地下で遭遇するこれらの断層の性状と,物質移動に関するバリア機能についての知見の蓄積が不可欠である.本報告ではこれまでの知見を踏まえて,断層の構造特性とバリア機能との相関ならびに今後検討すべき内容・課題を示す.