抄録
かんらん岩から蛇紋岩を形成する水-岩石反応により、還元的もしくは高pHの特異な流体を生じる。そのような流体は、元素の溶解度や反応速度を通じて変形や変成反応といった岩石の挙動を支配するだろう。プレート境界過程を理解するためには地質試料から流体の化学的情報を読み取ることが重要となる。反応生成物である蛇紋石(アンチゴライト、リザーダイト(Liz)、クリソタイルなど)とブルース石(Brc)、磁鉄鉱、硫化鉱物などのなす微細構造には、関連する流体の性質が記録されている可能性がある。本発表では、顕微ラマン分光分析を用いた天然の解析と水熱実験からの試みを報告する。