日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 1P45
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G10 水圏環境の地球化学
地下水試料の放射性炭素分析における採取容器による経時変化の違い
*高橋 浩南 雅代半田 宙子荒巻 能史中村 俊夫
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抄録
 水試料の放射性炭素濃度の経時変化と保管容器の材質についての検討を行った。ガラス、PAN樹脂、PP樹脂の容器のそれぞれに試薬から調製した試料を分取して、放射性炭素濃度の経時変化を測定した。ガラス容器は、容量が130mL程度で、グリスを塗布した摺合せ栓で密閉しており(ビニールテープで固定)、容器内の上部に数mL程度の大気が残っている。PAN樹脂とPP樹脂の容器は、容量が300mL程度で、内部に大気が残らないようにしてPP製のスクリューキャップで密閉して保管した。 放射性炭素濃度の経時変化は、glass容器とPAN樹脂容器で小さく、PP樹脂容器で大きい結果となった。一方で、PP樹脂容器の炭素安定同位体比は大きな変化をしていない。混入してきた炭素成分との値の差が放射性炭素とは異なるためと思われる。PP樹脂容器は水試料の採取では一般的に用いられるが、炭素同位体分析用の試料容器には不向きであることが示された。
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© 2014 日本地球化学会
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