抄録
本プロジェクトは,沖縄トラフの海底熱水鉱床掘削の推進施設として,コア保管庫,物性計測装置,化学分析装置を有する「国際地球化学研究拠点“GUSUKU(Geochemical Universal Study Unit - Knowledge Utility -)”」の建設を目指すものである。本センターでは,海底掘削による深海底生態系への影響評価研究にも資するために,深海大型生物の研究標本や微生物遺伝子ライブラリーの整備など,大型生物を含めた生物関連分野との連携が大きな目玉である。また,沖縄本島北部振興策とタイアップし,名護市周辺に掘削船からの直接搬入プラットホームや輸送用鉄道の敷設,移動用ヘリポートの建設など,コア試料の運搬に関するインフラ整備も同時に進める。推進母体としては,琉球大学,GODAC及びOISTが連携し,沖縄本島北部地域の協力を仰ぎつつ,「地域特性に基づく資源・環境に関する研究教育拠点の形成」を行う。