抄録
放射性廃棄物の地層処分においては、モンモリロナイトを含むベントナイト緩衝材を設置する処分概念が採られている。ここで、アルカリ性地下水中におけるモンモリロナイトの溶解挙動は、安全な放射性廃棄物処分の実現に向けた課題となっている。この課題検討に向けて、比較的Caに富むアルカリ性地下水が存在する、東海大学湘南キャンパス内のGl-250mの深度から堆積岩を採取し分析が実施された。本稿では、先行研究結果を基に、初期の海水が現在まで存在し続けるケース、並びに、淡水が初期から現在まで存在し続けるケースを加えて解析を行ったところ、いずれのケースにおいてもモンモリロナイトが長期的に存在し得るという結果を得た。なお、この研究は、経済産業省資源エネルギー庁委託事業の平成19年度から平成24年度の「人工バリア長期性能評価技術開発」の成果の一部をとりまとめたものである。