日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3P02
会議情報

S1  北陸地方を中心とした大気水圏化学-高低差4000mの地球化学
北陸地方における大気環境中の二酸化硫黄及び硫酸塩粒子の動態
*松原 弘樹金 聖鈞山崎 暢浩塩田 典子岩本 洋子山田 怜奈沢野 未佳松木 篤渡辺 幸一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
2013年7月12から13日に比較的高濃度の二酸化硫黄が観測されたが、7月10日に桜島の昭和火口において、非常に大きな噴火があり、その時の気塊が北陸地方に輸送されていたものと考えられる。また、2013年8月7から15日に採取したエアロゾル粒子中に高濃度の硫酸イオン及びアンモニアイオンが観測された。アジア大陸の工業地帯から排出された大気汚染物質が珠洲市に輸送されてきたものと考えられる。通常の夏季であれば、太平洋高気圧の影響で、大陸からの気塊が輸送されることは少ないが、2013年8月は、太平洋高気圧が例年に比べ西側に位置していたため、西からの気塊が輸送されやすかったものと考えられる。
著者関連情報
© 2014 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top