日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3P01
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S1  北陸地方を中心とした大気水圏化学-高低差4000mの地球化学
回転翼航空機を利用した富山県上空の微量気体成分の測定
*西部 美雪矢地 千奈津平井 泰貴山崎 暢浩中川 佳祐塩田 典子渡辺 幸一
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抄録
2013年8月7日および2014年3月17日に、ヘリコプターを利用して富山県射水市上空の大気観測を行った。2013年8月については、二酸化硫黄は地表付近で濃度が高く、上空で低濃度であった。一方、過酸化水素は上空で高濃度であり、二酸化硫黄濃度よりも高かった。このことから、上空では十分な酸化能力があり、二酸化硫黄の不足が雲水の過度の酸性化を防いでいるものと考えられる。また、2013年は通常の夏季と異なり、アジア大陸起源の越境汚染の影響を受けており、北陸地方上空のオゾンや過酸化水素が高濃度になったと考えられる。2014年3月の観測時には、二酸化硫黄は地表付近よりも上空で非常に高く、二酸化硫黄濃度に対して過酸化水素濃度が低い状態(Oxidant limitation)であった。2014年3月の観測時にも、アジア大陸起源の越境汚染の影響を大きく受けておりオゾンなどが高濃度であったが、日射量が小さく、夏季に比べて過酸化水素濃度が一桁程度低い値になったと考えられる。
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© 2014 日本地球化学会
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