抄録
ニッケル同位体は、初期太陽系物質の進化プロセスを明らかにするための重要なトレーサーとしてこれまでにも多くの研究で用いられてきた。TIMSやMC-ICPMSを用いた超精密同位体分析法の開発に伴い、多くの隕石からNiの同位体異常が報告されるようになった。しかし鉱物レベルのNi同位体不均一性については高精度のデータが少なく、初期太陽系物質の起源を考察する上で重要な課題となっている。本研究では炭素質コンドライトを異なる酸溶液を用いて段階的に分解し、そのNi同位体比を求めることで、始原的隕石中のNi同位体不均一性について調べた。その結果について報告する。