抄録
太陽系内に存在する陽子過剰核(p核)元素合成について熱分解やニュートリノとの核反応など様々な可能性が指摘されているが、詳細は未だに解明されていない。本研究では、質量数140付近を対象とし、種となる核(s核)へのプロトンの捕獲反応に着目し、太陽系内の同位体比を説明するp核元素合成における太陽系誕生前の状態の復元、すなわちモデル構築を目指し計算を行った。プロトン捕獲反応の核データ、プロトン密度、中性子密度、温度をパラメータとして、恒星内での存在量の時間変化を取得した。p核の元素合成が行われた時間、温度、密度の情報より、現在の太陽系内の136Ce、138Ce、138La、144Smの存在量を説明するシナリオが構築された。