抄録
南関東ガス田は、関東平野南部一帯に賦存する日本最大の水溶性天然ガス田である。計24ヶ所の生産井からガス付随水を採取し、ラジオトレーサーを用いたメタン生成速度の測定、大規模遺伝子配列解析による原位置及び集積培養物のメタン生成微生物の特定を行った。本件では、これらの結果に基づき、南関東ガス田での天然ガス開発生産による物理化学的作用が、深部地下帯水層中のメタン生成活性及び経路に与える影響について報告する。さらに、本フィールドと地質・地化学的類似性を持つ海底メタンハイドレート堆積環境における生物起源メタンハイドレートの形成についても考察する。