抄録
近年日本近海の海底下に、メタンハイドレート(MH)が広く分布していることが分かってきた。MHの成因については、地化学研究から主に微生物起源のメタンで構成されていると推定されているが、どこでメタンが生成されどのように集積してMHが形成されたか、多くの点で不明である。我々は、海底堆積物中の微生物のメタン生成能力を評価し、MH集積メカニズムの解明に貢献するために、東部南海トラフの表層から濃集帯を含む深度までのボーリングコア試料を採取し、堆積物中のガスや間隙水の地化学分析や、培養実験によるメタン生成及び酸化活性評価試験、堆積物の遺伝子解析を行った。