日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 2B05
会議情報

G12 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
レーザーアブレーション-ICP質量分析法による定量的イメージングの検討
*槇納 好岐平田 岳史鈴木 敏弘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

LA-ICPMS法では、使用するレーザーのパラメーター(波長、パルス幅、エネルギー密度)や、サンプルの化学組成に応じてアブレーションされる体積は異なる。天然試料では複数の化学組成を持つ相が混在しているため、相ごとにサンプリングされる量に差異が生じ、LA-ICPMS法によるイメージング分析の定量性低下の要因となっていた。

 本研究では、レーザーアブレーションによる掘削量ならびにICPMSの信号強度から、LA-ICPMS法によるイメージング分析の定量化を試みた。ArFエキシマレーザーとTi:Sフェムト秒レーザーを用い、パラサイト隕石のオリビン相、金属相、酸化物相、ガラス(NIST SRM610)に対して、異なるエネルギー密度および走査回数でサンプリングを行い、分析後のクレーターについてレーザー顕微鏡を用いてサンプリング量を見積もった。本発表では、実験結果から考察されるLA-ICPMS法によるイメージングの定量性および分解能、技術的課題を発表する。

著者関連情報
© 2015 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top