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南太平洋ポリネシア地域に位置するPitcairn島に産出する海洋島玄武岩(OIB)は、Sr・Nd・Pb同位体組成などから、地球上でEM-1と呼ばれるマントル端成分の特徴を最も有していることが判明している。白金族元素の中でもオスミウム(Os)はマントルからマグマが分化する際にマントル相に濃集する性質があり、マグマ相に濃集しやすい親核種のレニウム(Re)と分別するため、過去に形成された地殻物質のOs同位体比はマントルよりも高い値を示す。そこで、1Maよりも若いPitcairn島から採取したさまざまなMgO濃度(2~15wt.%)の玄武岩の白金族元素存在度およびOs同位体組成の結果から、これらの起源についての考察を行った。