日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
会議情報

G05 海洋における微量元素・同位体
対馬暖流域の表面海水の酸素同位体比と塩分:時空変動の解明に向けた広域調査の展開
*石村 豊穂小出 晃士北島 聡後藤 常夫森本 晴之児玉 武稔西田 梢
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 104-

詳細
抄録

日本海および東シナ海の表面海水試料を広域にサンプリングを行い,d18Oと塩分の関係について,その季節変動・経年変動を把握する試みを開始した.本研究では,これまで得られた海水のd18Oデータと塩分データを統合し,先行研究との整合性を検証するとともに,地域毎のd18O‒塩分関係式を構築することを目的とした.研究に用いた海水試料は,2015年および2016年の5月から10月にかけて東シナ海〜日本海の80地点で採水した.d18O‒塩分の関係式は対馬暖流域全体としては先行研究と概ね一致しているものの, 海域ごとにはわずかに異なる可能性を見出した.今後はさらに高密度での季節毎のサンプリングに加え,東シナ海〜日本海における高時空間分解能でのd18Oマッピングを進める予定である。得られる知見は魚類耳石のd18OO解析に基づく回遊履歴の解明や、日本海固有水の形成過程などに利活用できると期待される。

著者関連情報
© 2017 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top