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地熱ガス中には微量の炭化水素が存在することが知られており、その起源等が議論されている。これまで我々は、秋田・新潟等の油田ガスや宮崎・静岡・千葉等の水溶性ガス中の軽質炭化水素を測定し、油田ガスでは生成温度が、水溶性ガスではヒドロキシラジカルによる化学的分解が、軽質炭化水素組成に影響を与えているものと推定した。今回、秋田県玉川温泉地域と後生掛温泉地域の自然噴気中のC1-C5炭化水素組成を、油田ガスや水溶性ガス等の天然ガス中の軽質炭化水素と比較し、その特徴や支配因子について考察を行ったので報告する。