日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
会議情報

S01 地殻内流体の地球化学
伊豆大島における火山ガス、温泉水中に含まれるヘリウム同位体比の長期観測
*川名 華織角野 浩史山根 康平森 俊哉清水 綾野津 憲治Pedro Hernández
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 142-

詳細
抄録

火山ガスや温泉水中に含まれる希ガス、特にヘリウムの同位体比は起源により異なる固有値をもつため、マントル由来のマグマの貫入といった火山活動に対する敏感なトレーサーとして有用である。伊豆大島火山は30-40年周期で定期的に溶岩流出を伴う中規模噴火を繰り返しているが1986年~1990年の活動を最後に噴火が起こっておらず、火山活動に対する定常的なモニタリングが必要とされている。本研究では伊豆大島内の複数地点で採取した火山ガス、温泉水中に含まれるヘリウム同位体比の測定結果を元に、1986年の噴火から現在までの長期的なヘリウム同位体比の経時変化と島内の空間分布について、先行研究の報告と合わせて考察した。

著者関連情報
© 2017 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top