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放射性廃棄物の地層処分事業では深度300 m以深の地質環境に坑道群が掘削・操業・閉鎖される。これにより地質環境中の地下水の水質は掘削以前の状態から変化する可能性がある。特に坑道閉鎖後の水質は,地層処分の安全評価上重要な物質の移動特性に影響を与える。しかしながら,坑道閉鎖後の水質がどのように変化し定常状態に至るのかやそのプロセスについての知見は少ない。本研究では,岐阜県瑞浪市の瑞浪超深地層研究所において実施されている坑道の一部閉鎖試験(再冠水試験)によって得られた水質及び水圧データを解析し,坑道の掘削・閉鎖によって坑道周辺に形成される地下水環境や関連プロセスについて考察を行った。