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エンスタタイトコンドライト(以下EC)、普通コンドライト(以下OC)、炭素質コンドライト(以下CC)に対してSr同位体比・Nd同位体比をそれぞれ測定した。地球–EC–OCの同位体組成はs核種の担体であるプレソーラー粒子の不均質分布で説明可能であることがわかった。一方で、CCのSr・Nd同位体組成は同一の機構では説明不可能であった。そこで各CCから、CAIの寄与をマスバランス計算によって取り除いたところ、CCの同位体組成はEC・OC同様にs核種担体の不均質分布で説明可能であることがわかった。この結果から、親石性元素の同位体不均質は、(i)CAI混入以前に生じた、太陽系全域でのs核種の不均質分布 に加え、(ii)CC領域へのCAIの不均質な混入 によって説明できることが明らかになった。