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講演者は福島第一原発事故による大気環境の放射性物質の汚染に関し、文科省新学術領域研究「福島原発事故により放出された放射性核種の環境動態に関する学際的研究(略称ISET-R;H24-28)」(代表:恩田裕一筑波大学生命科学系教授)を中心として研究を進めてきた。その中で解明できた事項と将来的な課題を中心に講演する。ISET-Rでは大気へ放出された放射性エアロゾル(一次放出)の解明、二次放出プロセス(再浮遊)の解明を観測とエアロゾルモデル等により進めた。この結果から従来知見と大きく異なる事象等が見出された。